新・供述調書
つれづれなるままに綴られる・・・

夕暮れが近づいてくる

私の人生の〜♪

入院ドキュメント、その2
「一体誰が執刀するんだろう?」
そんな募る不安の中、

「じゃ、そろそろ始めようか」

そう言って手術室に入ってきたのは、これ以上白衣が似合う人間が他にいるのか?と思わせるような風格の男(ケーシー高峰)だった。
その瞬間、オレは心の中でガッツポーズ!もう勝利は確実だった。
どう見ても一流の名医。彼こそが日本のジョーブ博士こと…名前忘れちゃった(・∀・)

さて、そんなこんなで、いよいよオペが始まる。
すでにオレ(竹野内豊)の体には、モニター用の様々な機器や、点滴の管などが取り付けられており、自らのバイタルを確認できる。
血圧58/100、心拍数63ほどで安定している。
「では、麻酔入れますね〜」
2日前に命を救ってくれたY先生(高橋一生)。
左の脇の下に針が刺される。
「まずは、ここからこういう角度で進んでいって、10cc…」
などと、モニターを見ながら若手(平岡祐太)に説明しながら、作業が進められてゆく。
「じゃ、ここからちょっとやってみ?」
「はい!」

先日の救急搬送の時も思ったが、ここの病院の良いところは、こうやってできることは実際にやらせて、後輩を育てていくところなんだろうな〜
でも、できればオレ以外の患者で

腕から先は、こちらからは見えないようになっているため、何をされているのか、それより麻酔が本当に効くのか、多少の不安を感じている中、
「じゃ、ちょっと消毒していきますよ〜」
と、執刀医(ケーシー高峰)
手を持ち上げられ、何やらジャブジャブと液体をかけられ、拭かれているらしい感触が伝わる。
指先以外にも、手の甲などにも深めの擦り傷が多数あり、触られるとまだヒリヒリする。
程なくして、先日縫合された糸を、一本一本切り始めた。
痛みは全くないが、引っ張られている感はまだあった。
しかし、そんな感覚も徐々に薄れ、もはや触られているのかいないのか、熱いのか、冷たいのかすらもわからなくなった。
後はもうお任せするだけだ。
バイタルは安定している。
二人のオペ看さん(吉田羊、松井玲奈)は、忙しそうに走り回ったり、道具を渡したり…
「そろそろ腱の縫合が行われる頃かな?」
などと思った頃、

「よろしくお願いします」
「よろしくお願いします!


って、これからなんか〜〜い!

時間の感覚がよく分からない。
どこも痛くないし、バイタルも変わらず。
暇なので、この時間でキャスティングを始めてみた、というわけだ。

「気分は悪くないですか?」
「順調ですよ。もう直ぐ終わりますからね」


時々吉田羊が耳元に声をかけに来てくれる。

交わされる会話の中には、聞いたことがあるもの、ないものが入り混じっているが、基本的には医療ドラマのオペシーンとさほど変わらないので、ちゃんと聞いていれば何となく流れが見えてくる。

「黒の0.9ミリ」
「はい、黒の0.9ミリ」

お?今度こそ縫合かな。
いよいよ仕上げにかかったと思われる頃、Y先生(高橋一生)がやってきて
「どうしても明日退院したいですか?」
「はい、お願いします!」

なるべく、元気いっぱいに答えとく。
何せ、早く退院したいので。

「お疲れ様でした!」

ドラマだと、それが手術終わりの合図なのだが、今回はそれもなく、気がついたらケーシー高峰はいなくなっていた。
腕を隠していた、カーテン代わりの布が取り除かれると、すでに包帯まで巻かれて、一丁上がり状態になっていた。
手術室のタイマーは「38:39」で止まっていた。
さすが、オレ(窪塚洋介)のために編成されたスペシャルチームだけのことはある。
驚異的なスピードとクオリティだった。

「後ほど病室に説明に伺いますが、手術は無事に終了しました。お疲れ様でした!」
「ありがとうございました!」

無駄に元気めに答えとく。
何せ、早く退院したいので。

「それでは、車椅子に移動していただきますね。自力で行けますか?」
「やってみます」


点滴の管が繋がりっ放しでちょっと邪魔なこと以外は、特に問題なく…と思いきや、左の肩から先の感覚が全くない。
何やら柔らかくて重たいものがぶら下がってる感じで、一瞬バランスを崩したほどだ。
それでも、何とか悟られないように、速やかに車椅子に座る。
何せ、一刻も早く退院したいので。

ケーシー高峰以外のスタッフが、総出で先ほどの前室まで送ってくれた。

「では、後ほど」

スペシャルチームとは、ここで一旦お別れ。
すぐに送迎係のナース(南沢奈央)が来て、車椅子を押し、病室まで連れて行ってくれた。

時計を見ると、17時半ちょい前。東京には暴風雨が吹き荒れているらしい。
18時の夕食に間に合って良かった。本当に良かった。
何せ、昼飯がビスケット3枚だけだったし、腹がペコペコだ。

満を持して現れたディナーがこれ。

170706_IMG_4780.jpg



ほうれん草のおひたし、肉豆腐、白身魚、ご飯、バナナ。ご馳走である。
蓋を開け、呑気に写真など撮影し、さ、食おうかとい時に、スペシャルチームのうち、ケーシー高峰、高橋一生、平岡祐太が現れた。
ケーシー曰く、腱は2本切れており、脱臼のほか骨折もあったが、全て対応したとのこと。
そして、明日に退院できるように手続きを済ませてくれていた。

ただし固定を6週間、その後のリハビリが大変だそうだ。
妻(芦田愛菜)とともに、深く御礼申し上げ、その背中たちを見送り終えた頃には、ディナーはもうすっかり冷めきっていた。
でも、美味かった〜!!
右手で、先割れスプーンで、一口一口かみ締めるようにいただきました。
多すぎず、少なすぎず、味も濃すぎず薄すぎず。
「病院食は不味い」というこれまで聞いていたイメージとは、いい意味で大きくかけ離れたものだった。

これでめでたく、指の手術という大イベントは完了した。

が、この後「病院で一晩、独りで過ごす」という、もう一つの大きな山があるのだった。

(続く)
コメント
この記事へのコメント
奥さん未成年!←芦田愛菜
ここ一番笑った!
領さん、小説とか書いてみたらいいのに。
次も楽しみです。
2017/07/07 (金) 00:15:01 | URL | しろあ #w6B0fX.w[ 編集]
キャスティングがインパクトありなので、数年後私の記憶の中で、領さんの執刀医はケーシー高峰似だったと!となりそうで怖いですww
そして、奥様役の年齢幅があり過ぎです!ww 次は年齢一桁の、子役でしょうか?(*゚∀゚)アヒャヒャ
2017/07/07 (金) 06:26:55 | URL | シャティグレ #-[ 編集]
滅多に入れ無い所だし社会見学も兼ねて、ゆっくり療養~と思ってたのに、早々に帰るんですか?飲めないから?ヤンチャな領さん可愛い~(*^o^*)リポートの続きが楽しみです。
2017/07/07 (金) 06:37:11 | URL | 関西人 #-[ 編集]
>しろあさん
小説か〜…長期入院したら書いてみようかな。

>シャティグレさん
いや、実際このキャスティング、結構リアルだと思いますよ〜。我々夫婦を除いては…

>関西人さん
社会見学、じっくり堪能させてもらってました。
いろいろ勉強になったな〜

2017/07/11 (火) 15:35:22 | URL | ryo #-[ 編集]
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