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新・供述調書
つれづれなるままに綴られる・・・

夕暮れが近づいてくる

私の人生の〜♪

磯野家の危機
東京サザエさん学会が、およそ四半世紀ぶりに新刊を出した。
波平と出川哲朗、フネと石田ゆり子が同い年という衝撃的な事実を含む、様々な学説(?)が満載。
いや、昔散々掘り返されているので、特に新しいデータがあるわけではなく、昭和のあの時代と現代の生活の違いを比較しつつ、、平成が終わろうとしている今を磯野家がリアルに生きるとこうなる(もしくは、朝日新聞の連載が続いてたら)?みたいなネタが多い。
へ〜と思うこともたくさん有り、例えばある章では、電話について語られておる。
磯野家は、福岡に住んでいた初期(1946年ごろ)には、自宅に電話があったが、東京に引っ越した後しばらくは、近所の八百屋の電話を借りており、1970年ごろ、ようやく回線を引いたという話があり、それに関連するデータとして「固定電話の普及率が50%を超えたのが1962年。2007年には90%を超えていたが、2018年には72%ほどに減った」というものがあり、「波平とフネが亡くなったら、磯野家も黒電話を廃止して、カツオがスマホを持つようになるかも?」などと結ばれている。

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そんなこんなで、あっという間に読み終わってしまった。
昔流行ったよね〜この手の本。
うちには古畑任三郎関連とか、何冊かあったな。
【小説】「KID」
産経新聞で、GW明けぐらいから連載されている相葉ひでお相場相場英雄原作の小説。
基本、新聞の小説は斜め読みすることが多いのだが、この作品は結構ハードボイルド調で、初回からかなり釘付けになっている。
主人公は自衛隊の特殊部隊出身で、現在は国際的な用心棒業を営む城戸。でタイトルが「KID」ってあたりはちょっとベタだが、とにかくアクション満載で毎日飽きさせない作り。
朝からテンションが上がるのである。
新聞に連載されている小説ということは、おそらく新聞での連載が終わらないと、他で読むことは出来ないので、産経新聞の購読者でない方は、本として出版されたら是非読んでみていただきたい。
映画化されるとしたら、主演はトム・クルーズで間違いないだろう。
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アーサー・ウェイリーの「源氏物語」
あの紫式部が1000年前に書いた「源氏物語」を、イギリス人のアーサー・ウェイリーという人が英訳し、世界に広めたのが1920年代。
その100年後の今、さらに俳人の毬矢まりえさんと詩人の森山恵さん(姉妹らしいです)がそれをもう一度日本語訳したのがこの本。
図書館で借りて来たけど、分厚いです。600ページ以上もあるけど、これまだ第1巻。
その中身は、とても不思議な世界。
シャイニング・プリンス・ゲンジが誕生するところから始まるが、いきなりカタカナがたくさん並ぶ。

いつの時代のことでしたか、あるエンペラーの宮廷での物語でございます。
ワードローブのレディ、ベッドチェンバーのレディなど、後宮にはそれはそれは数多くの女性が仕えておりました。
その中に一人、エンペラーのご寵愛を一身に集める女性がおりました。


のっけからこんな感じ。
なんかキラキラしていて、国籍不明の少女漫画のような世界観で、とても新鮮。

ちなみに、1000年前の原文は
いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めき給ふありけり。 

現代語訳は
どの天皇の時代であったでしょうか、女御や更衣がたくさん(天皇に)お仕え申し上げていらっしゃった中に、それほど高貴な身分ではない方で、際だって帝のご寵愛を受けていらっしゃる方がいました。 



ウェイリーの英訳
At the Court of an Emperor(he lived in matters not when)there was among the many gentlewomen of the Wardrobe and Chamber one,who though she was not of very high rank was favoured far beyond all the rest.


機会があったら、原文、現代語訳、英訳とこれを読み比べて見たいもんだが、多分全て読むのに10年ぐらいかかるだろう。


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殺人犯はそこにいる

一時、ヤフーニュースのトップにもなった記事。
「Amazonプライムオリジナルのドラマが、パクりなのではないか」
ドラマは「チェイス」というタイトルで、パクられ元とされるのがこの「殺人犯はそこにいる」という本。
「足利事件」という、1990年に起こった幼女誘拐・殺人事件を扱ったノンフィクションで、当時テレビ局のディレクターだった清水潔が、取材に取材を重ねて、犯人として無期懲役判決を受け、服役していた菅谷氏の冤罪を証明するに至るまでのドキュメント。
前述の「パクりドラマ」と言われるものが、どれだけパクりなのか、そして何が問題とされているのかが知りたくて、まずは配信されているドラマ6話を一気に観た。
ドラマに関しては、また機会を見て書こうと思うが、まずはこの本の威力に圧倒された。
著者は以前、雑誌「FOCUS」の記者だった時にも「桶川ストーカー事件」を取材し、埼玉県警の失態をあぶり出し、被害者家族の名誉を回復させるなどの功績を、メディアという立場からあげている。
そして、この「足利事件」でも、菅谷さんの名誉を回復させるだけではなく、同じような時期に、近場で起こっていた類似の事件との関連を指摘。つまり、菅谷さんが犯人ではないということは、他に「殺人犯が存在する」、つまりまだ事件は起こり得るという警鐘を鳴らしているのだ。
同時に、栃木県警の、当時のずさんな捜査も厳しく追及。清水氏がほじくり返さなかったら、事件の真相は、菅谷さんとともに、永遠に闇に葬り去られたと思うと、背筋が凍るね。
いや、真相は未だに闇の中なんだけど…(清水氏的にはそうではないのだが、これ以上はネタバレになるので…)
きっと似たようなケースは、他にもゴロゴロ転がってるのだろう。
この人の本を読むと、いかに警察という組織がいい加減なものかと、憂鬱な気分になる。
もちろん、優秀な警察官はもっといるだろうし、日本の治安は、諸外国に比べ格段に良いという事実もあるけどね。

【本】「考証要集」
大河ドラマなどで「時代考証」としてクレジットされてた方で、現在はNHKのチーフディレクターをされている大森洋平さんという方の本。
「この時代にこの言葉はあったのか?」的なことを、辞典風にまとめたもの。
例えば
「平安時代にキス(kiss)はあったか?」
とか
「桜田門外の変で水戸藩士が使用した銃はなんだったか?」
「武家屋敷に表札はあったのか?」

など。それぞれの由来や、どんな場面で使われるのが正しいのかなど、シンプルに解説している。
パラパラめくってるだけでかなり面白い。
一つだけネタバレ。
「『必要』という単語は、明治時代に作られたもので、それ以前の時代劇で使用されるのはおかしい」



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