新・供述調書
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夕暮れが近づいてくる

私の人生の〜♪

殺人犯はそこにいる

一時、ヤフーニュースのトップにもなった記事。
「Amazonプライムオリジナルのドラマが、パクりなのではないか」
ドラマは「チェイス」というタイトルで、パクられ元とされるのがこの「殺人犯はそこにいる」という本。
「足利事件」という、1990年に起こった幼女誘拐・殺人事件を扱ったノンフィクションで、当時テレビ局のディレクターだった清水潔が、取材に取材を重ねて、犯人として無期懲役判決を受け、服役していた菅谷氏の冤罪を証明するに至るまでのドキュメント。
前述の「パクりドラマ」と言われるものが、どれだけパクりなのか、そして何が問題とされているのかが知りたくて、まずは配信されているドラマ6話を一気に観た。
ドラマに関しては、また機会を見て書こうと思うが、まずはこの本の威力に圧倒された。
著者は以前、雑誌「FOCUS」の記者だった時にも「桶川ストーカー事件」を取材し、埼玉県警の失態をあぶり出し、被害者家族の名誉を回復させるなどの功績を、メディアという立場からあげている。
そして、この「足利事件」でも、菅谷さんの名誉を回復させるだけではなく、同じような時期に、近場で起こっていた類似の事件との関連を指摘。つまり、菅谷さんが犯人ではないということは、他に「殺人犯が存在する」、つまりまだ事件は起こり得るという警鐘を鳴らしているのだ。
同時に、栃木県警の、当時のずさんな捜査も厳しく追及。清水氏がほじくり返さなかったら、事件の真相は、菅谷さんとともに、永遠に闇に葬り去られたと思うと、背筋が凍るね。
いや、真相は未だに闇の中なんだけど…(清水氏的にはそうではないのだが、これ以上はネタバレになるので…)
きっと似たようなケースは、他にもゴロゴロ転がってるのだろう。
この人の本を読むと、いかに警察という組織がいい加減なものかと、憂鬱な気分になる。
もちろん、優秀な警察官はもっといるだろうし、日本の治安は、諸外国に比べ格段に良いという事実もあるけどね。

【本】「考証要集」
大河ドラマなどで「時代考証」としてクレジットされてた方で、現在はNHKのチーフディレクターをされている大森洋平さんという方の本。
「この時代にこの言葉はあったのか?」的なことを、辞典風にまとめたもの。
例えば
「平安時代にキス(kiss)はあったか?」
とか
「桜田門外の変で水戸藩士が使用した銃はなんだったか?」
「武家屋敷に表札はあったのか?」

など。それぞれの由来や、どんな場面で使われるのが正しいのかなど、シンプルに解説している。
パラパラめくってるだけでかなり面白い。
一つだけネタバレ。
「『必要』という単語は、明治時代に作られたもので、それ以前の時代劇で使用されるのはおかしい」



『立川談志 まくらコレクション 夜明けを待つべし』


タイトル通り、故・立川談志師匠の「まくら」を文字に起こした本。
時事ネタなども絡めた、かなり際どいものだったり、とんでもないイリュージョン的話術だったり、文字で読んでも談志師匠の狂気と天才ぶりが伝わってくる一冊だった。
面白いのは、本の最後にQRコードが付いていて、実際のネタを何本か、スマホで聴く事が出来る点。
これは読んでおくべし。




【書籍】問題な日本語

何となく図書館で借りてきた本。
タイトルからして「ん?」という感じでしょ?それが狙いなんだと思うけど。
「問題の写真」などという使い方ではなく「問題な」と、「な形容詞に」してしまうような使い方が昨今、一般的になりつつある。
そんな「問題な」日本語を集め、解説した本。
「こちら和風セットに『なります』」
「ご注文は以上で『よろしかったでしょうか?』

などから
「わたし的にはOKです」
などと、日本語としてはもはやアウトなのではないかというような言葉まで。
暇つぶしに読むにはぴったりな本。

それはそうと、先日テレビを観てたら、月9で主人公が
「全然違くて…」
みたいな台詞を言わされててビックリしたのだが、数日もしないうちに、たまたま流れてた歌番組で、トータルテンボススキマスイッチさんが
「何もかもが違く見えた〜」
などと歌っていて、2度ビックリ!

聞けばそこそこのヒットソングらしいが、スタッフをはじめ周りの誰も指摘しないんだろか?

【書籍】武士の家計簿
堺雅人さん主演で映画化されたことでも知られているかもしれない本。
原作(?)は、特に物語になっているわけではなく、静岡文化芸術大学の磯田道史教授が、資料漁りしている中で偶然古書店で発見した、実際の「家計簿」を紐解きながら、当時の武士の暮らしぶりを考証しているという一冊。

この方、テレビでもちょいちょいお見かけするが、なかなかのハイテンション・キャラなので、家計簿を発見した時には、さぞお喜びだっただろうなどと思いつつページを繰ると、案の定最初の数十ページは、その時の興奮ぶりが詳細に記されていたw

それにしても「武士は食わねど高楊枝」とはよく言ったもので、そこからにじみ出る加賀藩猪山家の苦労っぷり。
出費のほとんどが、冠婚葬祭やら家来への祝儀やらの交際費で、領民から借金までしてそれらを工面していたという。
ただ、こ様々な工夫をして、その苦労を乗り切り…と、中身についてはこの辺にしておきましょう。

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